メインビジュアル

静岡市の賃料相場

目次
全て表示

静岡市で賃貸経営を始める・見直すオーナー向けに、最新(2025年5月時点)の賃料相場と収益の目安となる項目を解説します。

静岡市の賃料相場とは?

地域別に見ると、中心部に位置する葵区と駿河区が相場よりも高めです。駅近物件や商業施設に近い利便性の高さが家賃に反映されていると考えられます。

一方、郊外エリアにあたる清水区は全体平均を下回る傾向が強いです。海沿いや山間部も含まれる地理的要素と、中心部と比べて交通・生活利便性がやや劣ることから、家賃を抑えたい単身者やファミリー層に支持されやすいエリアといえます。

間取り別:静岡市の平均賃料

ワンルーム

ワンルームの平均賃料は約4.20万円。シングル向けの物件は入居需要が高い一方で、供給も多いため家賃競争が起こりやすい区分です。学生街やオフィス街に隣接するエリアでは単身者の需要が高く、築浅・設備充実物件が高値を維持しやすい傾向があります。

1LDK・2K・2DK

カップルやDINKs(共働き子なし世帯)向けの間取りです。1LDK・2K・2DKの平均賃料は約5.49万円。中心部や駅近など、立地によって賃料が変動しやすくなっています。

2LDK・3LDK以上

ファミリー向けの2LDK~3LDK以上は、賃料相場が幅広く、築年数や駐車場の有無で大きく変動します。2LDK・3K・3DKの賃料相場は約7.01万円、3LDK・4K・4DKの賃料相場は約8.57万円です。

賃料以外でオーナーが
得られる収益項目

賃料収入以外にも、物件ごとに追加設定を検討できる収益項目があります。物件ごとに設定の可否や相場感が異なるため、周辺の事例を踏まえて収益項目の有無や金額を検討しましょう。

更新料

原則1年~2年に一度の契約更新時に徴収。一般的には2年契約で家賃1ヶ月分となるケースが多く、更新料ゼロの物件も増加中です。更新料を請求する際は「更新手続きの簡便さ」「システム手数料相当額」の名目を明確化し、入居者の理解を得る工夫が重要です。

敷金・礼金

敷金は、入居者が退去する際の原状回復費用や家賃滞納に備える担保金として設定されるものです。通常、未使用分は退去時に返還する必要があります。

一方、礼金はオーナー様が入居を許可したことに対する謝礼金であり、返金義務のない収入です。

礼金ゼロの設定は、初期費用を抑えたい入居希望者の目に留まりやすい一方で、返還義務のない収入を失うことにもなります。

物件の立地や空室状況を踏まえ、礼金を設定するかどうかを柔軟に判断されることをおすすめします。

敷金は家賃1ヶ月分、礼金は家賃0.5~1ヶ月分が目安です。

駐車場料金

市街地中心部であれば、駐車場1台あたり月額1~2万円程度の収入が見込めます。駐車場設置スペースを共用部に実装することで、車所有層の入居需要を取り込めるうえ、賃料と合わせた高付加価値プランが立案可能です。

空き地・空きスペースの
活用(自販機設置など)

空き地に自販機やバイク置き場を設ければ、敷地利用料として副収入が得られます。自治体助成制度を活用した防災備蓄倉庫の設置など、地域ニーズと掛け合わせるアイデアも検討すると良いでしょう。

まとめ
収益性の見直しには、相場とあわせて「物件の魅力化」も重要

賃料相場の把握は収益設計の第一歩ですが、空室対策や長期入居を促すには内装リフォーム、設備更新、募集条件の見直しや工夫などが不可欠です。

特にIoTセキュリティ、宅配ボックス、光回線完備といった付加価値設備は、競合物件との差別化に直結します。相場を基準にしながらも、物件自体の魅力を高め、収益最大化につながる運営戦略の構築が求められます。

空室対策や家賃設定、管理費の見直しなど、経営改善のヒントが見えてきたら、実際に課題解決に強い管理会社もチェックしてみましょう。